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IPOの観点から考えるFintech(フィンテック)のベンチャー企業と2017年の展望 ー 株式会社FP-MYS 工藤崇 ー


金融(Finance)×テクノロジー(Technology)の造語であるFintech(フィンテック)。2016年にはメディアでもよく見かけるようになり、一気に知名度を上げた印象があります。
Fintech(フィンテック)の担い手は銀行などの金融機関や確固たるノウハウを持つ大企業があるが、そのひとつを担う力が「スタートアップ企業」です。

スタートアップとは、大枠でいうところのベンチャー企業の一角に含まれます。
ただ、狭義では売上増加を目指す企業ではなく、テクノロジーの技術を活用したプロダクトやサービスを開発し、それをもとに数千万や数億といった資金調達(エクイティ)を呼び込み、そこから売上増加につなげ、急拡大(スケール)を目指す企業を指しています。

VCがFintechのスタートアップを評価するポイント

ここで論点となるのは、スタートアップに投資する企業やVCは何を目指しているかといいう点です。
ひとつは投資した企業が成長して、大企業では担うことのできないノウハウを確立し、ユーザーの支持を得て、大企業に「売却」するという選択肢。
VC等が投資をするとき、スタートアップの株を購入することになるため、売却によって何倍もの額に跳ね上がった株価がVCの利益になることを目指している。
そしてもう一つが、スタートアップがIPO、つまり「上場」することだ。上場することによって、そのスタートアップは上場益を手にすることができ、VCも多額の利益を受け取ることができます。

つまり、VCはまだ経営者を含め数人のファウンダー(創業者)しかいないスタートアップの企業に対し、「将来的にIPOもしくは売却が可能か」という可能性があるか、それとも見出すことができないか、で投資の判断をしていきます。

「Fintechならなんでもござれ」の状況からの変化

2016年は、その投資においてFintech(フィンテック)ならば、投資を前向きに考えようという、ある意味「バブル」な状態が続きました。
新たな年を迎え気になるのは、このFintech(フィンテック)過熱が2017年も継続するのか、それとも沈静化するのかということ。
これは、専門家によって分かれる。

たとえばFintech(フィンテック)の代表格、仮想通貨の代名詞ともいえるビットコインは、2017年1月現在史上最高の高値更新を続けています。
仮想通貨そのものの定義も、モノやサービスではなく、「取引手段」とすることでより「通貨」に近づいているともいえるでしょう。
ともない、仮想通貨の環境は2017年も変わらず注目され、様々な周辺ビジネスが生まれていくといえます。

仮想通貨以外はどうでしょうか。
Fintech(フィンテック)はロボットアドバイザーやクラウド会計、認証技術や決済に至るまで様々な区分があります。
これまでと変わらず投資対象となる分野も、投資家からは一旦距離を置く分野もあるだろう。
そもそもFintech(フィンテック)は金融×ITのビジネスのため、現段階ではFintech(フィンテック)に含まれていないプロダクトやサービスにも、今後挑戦するスタートアップが生まれ、数年後にはFintech(フィンテック)ビジネスの一角を担っている分野になっているとも考えられます。

そういう意味では、Fintech(フィンテック)が「なんでもござれ」だった状況から、より個別化し、IPOの可能性(ここには売却も含む)を見出すようになると考えられます。
プロダクトやサービス、アイデアと熱意のある経営者が投資家の目に止まり、後からFintech(フィンテック)の定義に含まれる場合も含めてです。

スタートアップにIPOを期待するVC等の投資家から見ると、Fintech(フィンテック)という定義の距離感とは違いこそあれ、「Fintech(フィンテック)を上手に活用して」企業の魅力を伝えられる経営者が渇望されるところ。
現段階のニーズは既に成長しているスタートアップが揃っているため、数年後…東京オリンピックの開催される2020年前後に必要となるニーズを掴んでいるか、というところが注目点になっていきます。

個人投資家から見たFintech

この考え方は、IPOを達成し株式を購入できるようになった個人投資家からも同様のことがいえます。
IPOはスタートアップ自身にも多額の資金をもたらすため、IPOをきっかけにこれまでのノウハウを活かしたビジネスや新事業に取り組むことができます。
それが更なる数年後を見たときに、スタートアップを成長させることができるかが、個人投資家から見た投資判断のポイントです。

個人投資家から見て判断基準となるのは前述したVCの場合と同じく、「数年後に支持を得られるビジネスとなるか」ではないでしょうか。
ただ、個人投資家はすべての人が数年間を見た長期投資とは限らず、数カ月や半年といった短期売買のケースも少なくはありません。
その場合はFintech(フィンテック)かどうかに関わらず、個人投資家として可能性を見出すことができるか、が基準になってくるのでしょう。

まとめ

IPO視点から見るFintech(フィンテック)。
本来Fintech(フィンテック)は流行語ではなく、それまでの常識を大きく塗り替える革新的な技術です。
ただ、どれほど世の中を変える技術も、先立つ開発費用、プロモーション費用がなければ経営者の頭の中で終わってしまう。
それは世の中にとってもとても不幸なこと。2017年もFintech(フィンテック)のもとに様々な技術やアイデアが資金を得て、顧客に届いていくことに期待したいところです。

工藤 崇

株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO。ファイナンシャルプランニング(FP)を通じて、Fintech領域のリテラシーを上げたいとお考えの個人、FP領域を活用して、Fintechビジネスを開始、発展させたいとする法人のアドバイザーやプロダクトの受注を請け負っている。Fintechベンチャー集積拠点FINOLAB(フィノラボ)入居企業。執筆実績多数。東京都千代田区大手町。

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