IPOを戦略的に狙うにはどの証券会社がいいか比較してみた!新規株式公開の勝率は取扱数、口座開設数、抽選方法の3つが重要!
IPO(新規株式公開)は、どこの証券会社で応募しても、勝率が同じだと思っていませんか?
実は、全くそんなことありません。
当たりやすい証券会社、当たりにくい証券会社があり、もし本気でIPO(新規株式公開)を狙って投資して儲けようと思うなら、証券会社選びからその戦いは始まっています!
⇛IPOの穴場と言われている証券会社はこちら!
わたしはそんなにIPO歴が長いわけではなく、むしろ知識はめっちゃありますが、実際の投資回数はまだまだ少ないです。
なぜなら、抽選に当たらないからなんです!
じゃあ、なんで抽選に当たらなかったかというと、一言で言うと戦略が悪かったんです!
「IPOのブックビルディングなんて、応募してあとは運でしょ!」
ってずっと思っていました。
それよりも、どの銘柄のIPO(新規株式公開)に投資するかに興味があって、そっちばかりを考えていました。
でも、そうじゃないんです。
証券会社によって、IPO(新規株式公開)の当選確率が違い、どの証券会社を選ぶかのところから、IPO(新規株式公開)の投資は始まっています!
今回は、そんなIPO(新規株式公開)を本気で戦略的に狙う際の証券会社選びについて、各証券会社を比較しながらベストな選択を検討していきたいと思います。
Contents
IPOの証券会社を戦略的に選ぶ視点
では、まずは、IPO(新規株式公開)を狙うなら、どうやって証券会社を選べば良いのかを考えていきたいと思います。
どうすれば、IPO(新規株式公開)の当選確率を上げることができるかというと、
- そもそもIPO(新規株式公開)の取扱数が多い
- IPO(新規株式公開)の抽選倍率が低い
という2点が重要になります。
さらに、IPO(新規株式公開)の取扱数はそのままですが、IPO(新規株式公開)の抽選倍率が低いというのは、ライバルが少なければいいので、
- 当該証券会社からの応募資格である口座数が少ない
- 当該証券会社に口座を持っている人でIPO(新規株式公開)にチャレンジする人が少ない
という状況のときが考えられます。
つまり、まとめると、
- IPO(新規株式公開)取扱数
- 口座数
- IPO(新規株式公開)の抽選方法
の3点が重要になるということです。
最強なのは、
- IPO(新規株式公開)取扱数が多く、口座数が少なく、IPO(新規株式公開)の抽選方法が公平
な証券会社ということになりますね。
さすがに、全てを満たす証券会社はないかもしれませんが、この3つの視点で証券会社を比較して行きたいと思います。
各証券会社のIPOの比較
では、IPO取扱数、口座数、IPOの抽選方法の3つの観点から、どの証券会社がIPO(新規株式公開)を本気で狙うにはいいのかを比較して行きたいと思います。
証券会社別のIPO取扱数
まずは、IPO(新規株式公開)の取扱数を証券会社別に比較していきたいと思います。
以下が、2010年から直近3年間(2014年〜2016年)のIPO取扱件数となっています。
2016年
- マネックス証券:48件
- SBI証券:76件
- 楽天証券:8件
- カブドットコム証券:20件
- エイチエス証券:8件
- 野村ネット&コール:31件
- 岡三オンライン証券:6件
- 岩井コスモス証券:26件
- 松井証券:11件
- 東洋証券:1件
- GMOクリック証券:1件
- 丸三証券:7件
- むさし証券:9件
- アイザワ証券:5件
- SMBCフレンド証券:2件
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:21件
- みずほ証券:54件
- 野村証券:31件
- 大和証券:36件
- SMBC日興証券:65件
2015年
- マネックス証券:50件
- SBI証券:78件
- 楽天証券:10件
- カブドットコム証券:18件
- エイチエス証券:13件
- 野村ネット&コール:44件
- 岡三オンライン証券:10件
- 岩井コスモス証券:35件
- 松井証券:15件
- 東洋証券:3件
- GMOクリック証券:1件
- 丸三証券:10件
- むさし証券:13件
- アイザワ証券:7件
- SMBCフレンド証券:5件
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:26件
- みずほ証券:65件
- 野村証券:44件
- 大和証券:39件
- SMBC日興証券:72件
2014年
- マネックス証券:39件
- SBI証券:64件
- 楽天証券:2件
- カブドットコム証券:21件
- エイチエス証券:7件
- 野村ネット&コール:38件
- 岡三オンライン証券:10件
- 岩井コスモス証券:24件
- 松井証券:5件
- 東洋証券:1件
- GMOクリック証券:2件
- 丸三証券:6件
- むさし証券:5件
- アイザワ証券:0件
- SMBCフレンド証券:0件
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:24件
- みずほ証券:56件
- 野村証券:49件
- 大和証券:46件
- SMBC日興証券:54件
見て頂くとわかるかと思いますが、
- 意外と有名な証券会社でも全然IPO取扱してないところがある
- 年によってIPO取扱数はバラバラ
となっています。
なので、どの証券会社いいというのは一概には言えません。
大体の傾向があって、IPO取扱数の上位は大体固定しているので、基本的にSBI証券などのIPO(新規株式公開)に強い証券会社は口座を解説しておくと良いです。
ただ、一部の大量にIPO(新規株式公開)を取り扱っている証券会社以外は、どの年にどの証券会社がIPO(新規株式公開)に力を入れてくるかわからないのが現状です。
どうせほとんどの証券会社が口座開設費無料で、口座の維持費もタダです。
なので、できるだけたくさんの証券会社に口座を作っておくのが戦略としては正しいといえそうです。
証券会社別の口座数
次に、IPO(新規株式公開)のブックビルディングに申し込みしているライバルの多さを見るため、口座数を証券会社別に比較してみたいと思います。
以下は、各社発表分で、わかる範囲で2015年末時点の各証券会社の口座数を集めてみました。
- 野村証券:529万
- 大和証券:372万
- SBI証券:325万
- SMBC日興証券:261万
- 楽天証券:184万
- みずほ証券:161万
- マネックス証券:153万
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:130万
- 松井証券:100万
- カブドットコム証券:92万
- 岡三証券:48万
- 東海東京証券:42万
- 岩井コスモ証券:41万
- 丸三証券:34万
- GMOクリック証券:24万
- 東洋証券:21万
- アイザワ証券:18万
- いちよし証券:17万
- 水戸証券:14万
- エイチ・エス証券:10万
- 岡三オンライン証券:10万
証券会社の口座数を比較したことがある人は少ないかもしれませんが、こんなに証券会社によって口座数が異なるんです。
1位の野村証券と21位の岡三オンライン証券との差は、約53倍。
つまり、岡三オンライン証券の口座数は、野村証券の口座数の約2%。
もちろんIPO(新規株式公開)の割当数は違うとはいえ、そもそも競争相手が2%になるんです。
データがないので予測でしかありませんが、ひとつのIPO(新規株式公開)のブックビルディングで、野村證券へ割当られた株数が、岡三オンライン証券に割当られた株の50倍以上になっていることは考えにくいです。
そうすると、同じIPO(新規株式公開)の銘柄に応募するなら、野村證券よりも岡三オンライン証券から応募した方が圧倒的に当たりやすくなります。
もちろん、割当数が違うので、一概にライバルの少ない証券会社がよくて、ライバルの多い証券会社がだめということはありません。
どこがベストのラインになるかは、そのときのIPO(新規株式公開)の銘柄の割当数次第です。
主幹事なんかをしていると、ライバルの口座数に関係なく、逆に小さな証券会社でも多くの株が割当られます。
そんなときはめっちゃおトクですよね。
また、これら口座数は、あくまで口座の数です。
この口座の数の全員がIPO(新規株式公開)のブックビルディングに応募してくるライバルになるとは限りません。
やはりIPO取扱件数の多い証券会社では、そもそもIPO(新規株式公開)目的で多くの口座が開設されているかもしれず、そうするとよりライバルは多いということになります。
一方、IPO(新規株式公開)よりも手数料をウリにしているような証券会社だったり、NISAなどの株の素人相手の証券会社だと、IPO(新規株式公開)のブックビルディングに応募するする人の割合が少ないと予測されます。
証券会社別のIPO抽選方法
最後に、証券会社別のIPO(新規株式公開)の抽選方法についてみていきたいと思います。
IPO(新規株式公開)の抽選方法には、
- 完全平等抽選
- 完全抽選
- 店頭配分
- その他
などがあります。
完全平等抽選というのは、読んで字のごとく、完全に公平な抽選で機械的に配分される方法です。
それも一人一票なので、通常の国政選挙などと同様に、資産や身分に関係なく、当選確率はみんなが同じということになります。
もちろん、裏を返せば、お金持ちが有利になる抽選方法ではないので、資産がある方や大口顧客の方は、この証券会社を選ぶ意味はありません。
完全抽選というのは、完全平等抽選より少しだけゆるい感じの機械的な抽選で配分される方式です。
なにがゆるいかというと、株主総会のように、一人一票ではなく、多く資産を持っている人がより多く抽選に応募できるというものです。
IPOに突っ込める資金が多い方は、この抽選方法の証券会社を選ぶのがよいかと思います。
次に、店頭配分というのは、平たく言うとお得意様に優遇して証券会社が不公平に配る配分方法です。
もちろん、その証券会社とがっつりコネがあって、しかも大口顧客として優遇されている場合は、この方法が確実です。
反対に、あまりIPO(新規株式公開)につぎ込める資金がなかったり、IPO(新規株式公開)につぎ込める資金が大量にあっても証券会社からお得意様扱いされていない方は、この抽選方法の比率が高いと不利になります。
最後に、その他ですが、これは証券会社ごとに個性的な配分を行っていることがあります。
たとえば、SBI証券では、IPOチャレンジポイントという制度があります。
IPOの通常の抽選枠とは別に、このIPOチャレンジポイントを使った応募の当選枠が別にあります。
このIPOチャレンジポイントは、SBIでIPO(新規株式公開)のブックビルディングに応募して、落選するたびに1ポイントもらえます。
大体100〜200ポイントくらい貯まれば、IPOに当選しやすいと言われており、IPO(新規株式公開)にチャレンジを多くしている人を優遇して当選させる制度といわれています。
理論的には、ポイントの有効期限はありませんし、ポイントを使って落選した場合でもポイントが返還されるので、ずっと応募し続ければいつかIPO(新規株式公開)の当選確率が高くなるわけです。
ただ、人気の銘柄だと、200ポイント以上が必要になるので、一体いつになったらがんがんIPO(新規株式公開)で投資できるのかわからないデメリットがあります。
ということで、以上のような配分方法が証券会社別に決まっており、自分がどれだけIPOに資金を回せるか次第で、どの証券会社を選ぶのかを戦略的に考えないといけません。
- SBI証券⇛完全抽選(35%)、IPOチャレンジポイント(15%)
- マネックス証券⇛完全平等抽選(100%)
- 大和証券⇛完全平等抽選(15%)、チャンス抽選(5%)
- カブドットコム証券⇛完全平等抽選(100%)
- SMBC日興証券⇛完全平等抽選(10%)
- 松井証券⇛完全平等抽選(70%)
- 東海東京証券⇛完全平等抽選(10%)
- 楽天証券⇛完全抽選(100%)
- GMOクリック証券⇛完全平等抽選(100%)
- むさし証券⇛完全平等抽選(10%)
- ライブスター証券⇛完全平等抽選(100%)
これを、IPO(新規株式公開)に応募する側からの戦略として考えると、もちろん大口顧客の方は別ですが、わたしのような庶民がIPO(新規株式公開)に投資する上で考えるべきは、
「いかに公平に配られる株が多いか」
が重要になってきます。
なので、完全平等抽選や完全抽選の割合が高い証券会社を選ぶことになります。
いくらIPO(新規株式公開)の取扱数やIPO(新規株式公開)でその証券会社に割当あられている株が多くても、ほぼ100%が対面でお得意様に配分されていたら、勝ち目はありません。
ここまで3つの視点で、IPO(新規株式公開)を本気で狙うための証券会社選び戦略を見てきました。もうお気づきかもしれませんが、実は一概にここがよい証券会社というのが決まるわけではありません。ご自信の投資スタイルなどで、最適な証券会社が異なるんです。なので、自分はどの証券会社で口座を作るのがいいのかを、しっかり考える必要があります。単に、今株で取引しているからというだけの理由で、株取引に使っている証券会社だけでIPO(新規株式公開)にチャレンジしていくのは、戦略としては無謀です。本気でIPO(新規株式公開)で勝とうと思うなら、こういう証券会社ごとの特性が重要になってくるんですよ。
オススメの証券会社は?
ここまで上げてきた証券会社を選ぶ3つの視点について、全て自分にあった条件を満たす証券会社を見つけることはそんなに簡単ではありませんよね。
そこで、ひとつ選ぶとしたら、どの証券会社がオススメなのかを考えてみました。
3つの視点のうち、IPO(新規株式公開)の取扱数については、仕方がないというか、マイナーな銘柄やある証券会社にしかない銘柄は、ひとつメジャーな証券会社を持っておいて、そこから応募するしかありません。
また、抽選方法は、個人の資産状況やおつきあいのある証券会社によるので、もし自分にとってめちゃくちゃ有利に扱ってもらえる証券会社があるならいいですが、そんなことない方がほとんどではないかと思います。
そこで、今回、あえてIPOを狙う上でオススメしたい証券会社を選ぶにあたって、考えたいのは、
「競争率」
です。
つまり、どれだけライバルが少ないのかですね。
この観点で、戦略的に絶対に口座を作っておく証券会社を選ぶとすると、ひとつ「IPOの穴場証券」と呼ばれている証券会社があります!
そのオススメの証券会社は、
です。
取引手数料が業界最安で、制度信用金利がめちゃくちゃ低いことから、デイトレーダーの中ではそこそこ人気が出てきている証券会社です。
ただ、まだまだ、
「むさし証券?トレジャーネット?どこそれ???」
って感じですよね。
投資家歴が長い方では知っている方もそこそこいらっしゃるかもしれませんが、一般の方にはほぼ無名。
関東を中心に展開していて、まだまだ全国区の証券会社ではないです。
なので、口座数が少なく、ここからIPO(新規株式公開)を狙う人も少ないと言われています。
数年前までは、それでもIPO(新規株式公開)の取扱が非常に少なく、全然だめな証券会社だったのですが、近年は取扱数も増え、JR九州や郵政関連など超人気になった大型IPOもしっかり取扱しています。
【関連記事】トレジャーネット(むさし証券)がIPOが穴場と聞いて口座を開設!新規公開株式のブックビルディング以外に手数料も最安でオススメ!
もちろん、まだまだ取扱数が少ないですし、配分も10%が完全平等抽選なので、別の証券会社と併用するのがよいかと思います。
ひとつは取扱数の多いSBI証券などにして、あとは競争の激しくなくライバルの少ないむさし証券(トレジャーネット)を持っておく。
対面取引の実績などでIPOの配分を優遇してもらえる証券会社がある方は、その証券会社も合わせてつかうとよいかと思います。
このような2つないし、3つの証券会社を組み合わせることが、戦略的には資金の分散をある程度抑えつつ、当選確率を上げる戦略といえそうです。
ここでは、オススメの証券会社として、むさし証券(トレジャーネット)を紹介しましたが、さらになにがなんでもIPOの当選確率を上げたいという方は、全証券会社に口座を持つのが裏技です。証券会社をまたいでひとつの銘柄に複数応募してはダメという決まりはないので、狙っている銘柄を、複数の証券会社から狙うのが、実は当選確率を上げる方法です。ただ、資金が各証券会社に分散してしまうので、資金的に厳しいということもあるでしょうから、そのような方は、メジャーどころと、自分の投資戦略に合致した証券会社、今回オススメしたむさし証券(トレジャーネット)の3つの証券会社に口座を保有しておくことをオススメします!
【お詫び】
これまでこのサイトでは、トレジャーネットをおすすめしてきました。
ところが、あることで、最低最悪な思いをしました。
二度とむさし証券は使いません!
なんでこんな証券会社、おすすめしてたんだろうと。
心からお詫び致します。
これから証券会社に口座を作る方には、「楽天証券」をお勧めします!
絶対、こっちのほうがいいです!
私も楽天証券の口座で実際に取引をしていますし、私の周りで勝っているトレーダーはみんな楽天証券を使っているので、幸運の証券会社とみんなでろんでいます!
具体的なことを書くと、いろいろ不具合がでるので、私のエピソードを書くのはやめておきます。
ただ、今回わたしが受けた最低最悪の仕打ちとは違いますが、以下のような姿がむさし証券にはあります。
これを読んでも、アナタはむさし証券を使いますか?
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/140613/evt14061316160020-n1.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11114057491
繰り返し、お詫びします。
こんな不誠実な証券会社をすすめていて、大変申し訳ございませんでした。
まとめ
今回は、IPO(新規株式公開)を戦略的に狙うにはどの証券会社がいいか比較してみました。
IPO(新規株式公開)の勝率には、証券会社選びの観点では、取扱数、口座開設数、抽選方法の3つが重要になります。
ただ、それも完璧に満たす証券会社があるというよりは、自分の資産状況などに応じて、自分にあった証券会社を選ぶ必要があります。
また、複数の証券会社に口座を持って、複数の証券会社からIPO(新規株式公開)に応募するのもひとつの戦略です。
もちろん、複数の証券会社から一つの銘柄に複数応募してはいけないというルールはありませんし、証券会社に口座を作るのも口座を維持するのにもコストはかかりません。
ただ、資産が分散してしまうので、これも自分の資産状況や投資戦略に応じて、IPO取扱数の多い証券会社と、競争倍率の低い証券会社を選んでいけばよいかと思います。
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